世界遺産のそばで 暮らすこと その3 パブリックスペースと民意

8月7日に沼津の上土商店街でナイトマーケットが行われた。
今年で3年目になる。

このイベントは2012年震災から3ヶ月後、節電のため商店の前に机を置き、近隣のお店の美味しい物を持ちこんで食事でもしよう!と約10人の小さな会が始まった。

一年目は5回行い、毎月第一木曜日にゆるゆると人が集まった。

狩野川からの風、商店街の解放感あふれる雰囲気。
10人が30人に、30人が100人、300人へ。
参加された方は心地よい場所を友達とまた共有したいと、会を増すごとに人は増えていく。
点と点は線となり、夜の商店街に人と人が交わる心地のよい場所が広がっていった。

もともとイベントとして始めたのでなく、50名を超えた時から、これはさすがに許可を取らなくてはいけないと、ということで道路の使用許可を警察、道路の占有許可を静岡県と話し合う。  道路というものは公共のもので、地元の住民から声が出れば使用ができると思っていたら甘かった。話がまったく前に進まない。

ニュースで新宿の路上にオープンカフェが出来た事を知り、調べていくと国土交通省が規制改革をし地域活性化のイベントに関しては道路を使用できることを知った。
こうして限りなく白に近いグレーを白にしていく。
行政と対話を続け自然発生したナイトマーケットがパブリックスペースをつかえることになった。

街の景色を心地よい場所に変えるのは行政の力ではなく、街を楽しむ人たちの想いである。
そんな事をこのナイトマーケットは気づかせてくれた。

text by  旅するように暮らす八百屋

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA